【イケメン戦国】 色に出りけりわが恋は <R18>
第3章 ~紅唇~
ちゅ、と音を立て、その唇がすぐに離れる。
佐助「なおさん、嫌だった?」
「い、嫌じゃないけどっ・・・その」
佐助「よかった。なら、もう一度」
角度を変え、
ちゅっ
佐助「もう一回」
ちゅ・・・
佐助「もっと」
「さ、佐助君ッ!」
佐助の肩に手をかけ、なおがそれを制止する。
佐助「やっぱり、嫌?」
「ち、ちが・・・ そうじゃなくて」
佐助の胸に額を当て、
「ドキドキしすぎて、どうにかなりそう」
か細い声でそう告げると、
佐助「俺も」
頭上から聞こえてくるその声はいつもの調子と変わらない。
「嘘、全然そんな感じじゃ・・・」
上気した頬に添えられていた佐助の大きな手が、そのままなおの頭を胸に引き寄せる。
佐助「ほら」
耳に伝わる佐助の鼓動は、なおのそれと同じくらい早く、強く。
佐助「好きだ、なおさん」
なおの顔を覗き込むように首を傾け、もう一度、
佐助「好きだよ」
その唇は先ほどよりも熱く、吐息を漏らしながらなおの唇に重なった。
「あ・・・ ん」
佐助の胸に手を添え、なおはうっとりと目を閉じながらその感触に酔いしれる。
(佐助君が、好き。 もっと・・・)
佐助「もっと欲しい」
佐助の掠れる声に、応えるようになおの唇が薄く開かれる。
「んっ」
そろりと入り込んだ舌先が、なおの舌に触れる。
温かく柔らかなその心地よさを夢中で求め、深く絡め合う。
「はぁ・・・ んんっ」
くちゅ、くちゅ
佐助「は・・・」
ぴちゃ くちゅ、 ちゅ・・・
「あ・・・ 佐助く・・ ん」
貪る様な激しいキスに、立っていられなくなる。
すがる様に佐助の体にしがみつくと、背中に腕が回される。
佐助「なおさん」
しっかりとその体を支えると、
佐助「もっと欲しくて、止まらなくて、今俺、何か色々やばい」
強く抱きしめたなおの耳元で、苦しげに囁いた。