• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第33章 Discuss〜一歩踏み出すために〜


【翔side】

最近、智の様子がおかしい…

いや、正確には変に明るい…
無理してるっていう感じとも違うし。

しいていうなら『吹っ切った』?

新潟の旅行で俺が投げた石…
それは彼の中で大きな波紋を広げていき、予想していたとはいえ、本当にこれでよかったのかな?

そう戸惑う日々だった。

それが……


「翔ちゃん、今夜は何時に終わりそう~?」
「ああ、一応21時になってたけど…」
「9時か~…巻けそう??」
「どうかな~?まあスチール撮影だしね…いけないことも無いけど…なんで?」
「うん…今日さ、沖縄の友達が用事でこっちに出てくるって言うから、一緒にご飯でも食べたいな…って思って」

沖縄の友達って…
船長さんかな?
他に思い当たる人なんてないし…
それに…

「だったら、智が一人でもいい…つ~か、俺、いる??」
「いるよ!!お世話になってる人だから、翔ちゃんにも紹介したいの!」

あっそ…(^^;

まあ、断る理由もないし…

「じゃあ、先に智だけ先に行ってたら?終わり次第合流するっていうのはどう?」
「うん……まあいっか~…それでいいよ!」
「じゃ、店決まったらLINEして」
「うん!分かった」

話がまとまると、智はキッチンに立ち、鼻歌を歌いながら食器を食洗器に入れ始めた。

そんな彼の横顔を見ながら、俺はまた新聞へと目を落とす。

だけど、記事の内容が頭の中に入ってこない。


……あいつ…いったい…

何考えてるんだろ?



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp