第28章 Blue in Blue....
【智side】
...早く彼が欲しい...
ひとつに繋がりたい...
すると、それまで激しく求めていた彼が、
俺から離れ、立ち上がった。
えっ??なんで??
全裸の彼は、テーブルのワインを手に取り、
そこから青いリボンを解いた...
「...翔ちゃん?」
振り向いた顔は、
さっきまでの情熱的なそれとは違って、
...そう、悪戯を思いついた子供のような..
小首をかしげて俺に近づき、
急に俺の、俺を、握った。
「なに?」
怯える俺に、翔ちゃんは目を細めて、
菩薩様のように笑ってから...
「智を..ちょーだい❤」
「....???..」
「じっとしててね♪」
そう言ったかと思うと、
勃ち上がって、反り返る俺の根元に、
クルクルと青いリボンを巻き付け、
蝶々結びを作った。
「...ねぇ..これじゃあ...」
イケないじゃん!と抗議しようとした口は、
再び彼に塞がれて...
『再開』
身体中を彼の舌が這い回り、
引き出しから出してきたローションを
指に垂らして、
俺の後ろにゆっくりと入れた。
「あああぁ...やん..翔ちゃん」
不意に来たその刺激に、
俺は気が付いたら自分から、
腰を揺らしてた。
腰をしっかり押さえて、翔ちゃんの指は、
迷わずその場所にたどり着き、
何度もそこばかりを擦りあげた。
その度に跳ねる身体...
快感の波に、もう...イキそうで...
「翔ちゃん...もう無理...
一緒に..イこうよ///」
精一杯可愛くお願いしたのに、
翔ちゃんは、ニヤッと笑って、
リボンで巻かれた俺のを、
指先で弾いた。