第26章 ようこそ、我が家へ!
【 翔side 】
楽屋はいつもと変わらない。
ニノはソファでゲームをしていて、
松潤は、PCの画面を観ながら、
今度のアリーナツアーの構成を考えている。
そのPCからは、
『心の空』が流れていた。
俺は、テーブルの上に新聞を広げて、
紙面に見入る。
片手には、アイスラテを持って。
俺たちの、いつもの景色が
そこにはあった。
そこへ、相葉くんと智が入ってきた。
飲み物を一緒に買いに行って、
賑やかに帰ってきた。
「リーダー、その写メみせてよ~」
「たこ焼き?お好み焼き?」
智は、3月にある個展の準備で、
先日大阪に行っていた。
大方、そこで食べたものの話で
盛り上がったんだろう。
......まあ、ちなみに、相葉くん。
俺その写メ、もう見てるから♪
...って、張り合う事でもないか(^^;
「待ってね~...あっ!これこれ!」
2人で携帯の画面をのぞき込んでるのが、
俺の視界の隅に入っていた。
「どれどれぇ~..」
ゲームの区切りが良かったのか、
ニノも覗き込んでいる。
「わあっ!うまそ!
リーダー、これ一人で食べたの?」
相葉くんが携帯を持って、
たこ焼きなのか、
何なのか、
見入っているらしい。
ふたりで頬寄せて♪
....まあ、仲がよろしいことで...
「あっ...」
「えっ///」
.........
「ダメダメダメ///それ、見ちゃダメ!!!」
智が、慌てて相葉くんから
携帯を取り返そうとしている。
それをニノが受け取り、
返してもらえないらしく、
智は、慌てて追いかけている...
...全くさ~...煩いったら..
「これ、翔ちゃんだよね!?」
...えっ??