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Blue【気象系BL】

第22章 歩いてきた道


元旦は、それぞれ実家で過ごした。

智はビンゴ大会をするらしい。
仲良しな、家族だよ、ホントに。


我が家も家族が揃っての、
穏やかな新年を迎えていた。


うちの家族、いい年した長男に、
『結婚はまだか』とか、
『彼女はいるのか』なんて
聞いて来ないから、有り難い。


聞かれたら、

俺は智のことを話すんだろうと、
そう思っている。


聞かれなくても、そのうちには
話さなければと、思ってるんだけど。


なかなか....

親は、どう思うだろう...


やっぱりさ。
普通に結婚とかして欲しいんだろうな。


そんなことを思っていたら、
弟の彼女が訪ねてきた。

.....えっ!

こいつに、そんな...

「こんにちは。初めまして」

そう挨拶した彼女は、
弟が好きそうな、大人しそうなお嬢さん、
という感じだった。


そーだよな。
そんな年になってたんだな...


なんか、感慨深いぜ(^^;


家族で和気あいあいの、この時間の中、

俺は智のことを考えていた。



家族との時間を楽しんでいるであろう、
彼のことを...


智....

俺のこと、少しでも、今、
思い出してくれてるの?


穏やかに迎えた新年に、

俺は智の笑顔と、
これからのことを考えていた。




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