第22章 歩いてきた道
【 翔side 】
嵐として集まった俺たちは、
デビューがスタートだから、
17年目に入った。
......17年ってさ、
凄くない?
人生の半分以上を、
彼らといることになる。
まだ、右も左も分からない
子どもんときから、
辛いときも、
それこそ、下積みという頃も、
ずっと5人でいた。
それぞれが個性豊かで、
一見すると『上手くいってること』が
奇跡なくらい。
俺たちはそれぞれだけど。
......今まで、たいしたトラブルもなく、
こうしてやって来れたのは、
ひとりひとりの
ちょっとした気遣い。
機嫌の悪いときだってある。
そんな時、
どうすればいいのか、
そいつは、どうされたいのか、
俺たちは5人の時間の中で、
答えを見つけてきた。
そして、
今がある。
役割分担もキッチリしてて、
この場面でしきるのは俺。
合いの手を入れ、
ちゃんと落ちに持ってってくれるのは、
阿吽の呼吸の、ニノ。
天然と言われてる相葉くんは、
実は凄い気遣いのひと。
出過ぎず、引き過ぎず、
そして、いざってときに、
きっちり笑いを取れるのも、
彼....。
一見するとナルシストっぽくて、
何でも完璧に見える松潤も、
本とは一番真面目で、
一番、不器用だったりする。
常に、嵐のこうあるべき姿、
行くべき方向を、
ちゃんと見据えている、
頼もしい末っ子の弟。
そして、
智。
彼は、天才だって思う。