第20章 君が好きだから
翌朝、目覚めると隣には
愛しい人の寝顔
無防備に、ちょっと口を開けて。
…フフッ、
可愛い(^^)/
夕べ、意地悪な顔して、
俺に自分でさせたなんて、信じられない
無邪気な寝顔...
俺は、しばらく見ていたけど、
起きそうもないので
そっと、ベッドを抜け出して、
シャワーを浴びた。
ゴムを着けてくれたので、
翔ちゃんの痕跡は、
そこには、ない...
それを俺は、少しだけ
淋しいと思ってしまう...
.....女子かっ!
自分でも可笑しいけど(^^;
シャワーを済ませ、リビングに戻ると、
パソコンの横に、
翔ちゃんのコーヒーカップがあった。
昨夜は、そこにはなかった筈なのに…
中には、すっかり冷めたコーヒーが、
少しだけ、残っていた。
......夕べあれから、
仕事の続きしたんだ...
忙しいのに、
俺が淋しそうにしていたから、
だから...
「ごめんね...我儘言って...」
カップを手にしながら、
俺はなんだか、ちょっとだけ、
惨めな気持ちになっていた。
彼に気を遣わせて、
無理させてる自分...
翔ちゃんは、
俺と一緒にいること...
重荷に思ってるんじゃないだろうか?
そうだったら、どうしよう...
でも、
一緒にいたい...
5日も構ってもらえなくても、
↑お前.........
翔ちゃん、
君の側にいるだけで、
それだけで、
いいんだよ、俺。
幸せなはずの朝なのに、
なんだか、
無性に不安になってしまう自分に
戸惑っていた。