第18章 それは、ちょっとした行き違い
頭の上で繋がれた両腕のせいで、
無防備になった脇の下に、
顔を近づけ、鼻をうずめる彼...
「ボディーソープと...智の匂いがする...」
そのシチュエーションに、
顔が赤くなる。
綺麗には洗ったけど...
そんなところの匂いを嗅いでるのが、
彼だってことが、
なぜか、どうしようもなく恥ずかしい...
......
「...んっ..あっ..や..」
もう声が抑えられない。
くすぐったいのと、感じるのと、
その狭間で、じっとしているなんて
できない俺は、
身体をくねらせて反応する。
「...智...感じるの?」
低くつぶやくような翔ちゃんの声。
そう、丁度、
囁くようなラップのときみたいに...
「うん...もう...無理だよ..」
「まだまだ、これからでしょ?」
いやらしい顔で笑う彼に、
「...変態...」
と悪態をつくも、
筆の後に、乳首をぺろりと舐められて、
思わず仰け反る。
散々筆先で苛められた先を、
今度は口に含み、強く吸われる。
「..ああっ..それ、ダメ~..」
「...いいねぇ~..その声
もっと鳴いてよ♪」
俺の行動のすべてが、
彼を煽るスパイスでしかなくて。
実際俺も、焦らされた身体は、
もう熱く滾っていて、
中心に熱が集まるのを、
押さえることができない。
ソコは、はっきりと形を変え、
翔ちゃんに強請っているようで、
恥ずかしい...