• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第4章 最後の言葉


潤は黙って俺の話を聞いている。

「...潤が思ってくれる気持ちと、
俺が潤を思う気持ちは、違ってた。

メンバーとして、後輩として、

潤のことが、好きだった...


でも、それ以上の気持ちには、


なれなかった。」


泣きそうになったのは、俺で、

潤は、静かに、
驚く程穏やかな目で、俺のことを見ていた。



他のメンバーは、

空いた時間を、それぞれに過ごしていて、

シャワールームの変化に気づかない。


「潤といるのは、楽しかった....
それを否定するつもりはない....

でも...潤が俺を...

俺のことを思ってくれれぱ、くれる程、

それが、俺には、....重荷だった..」

俺の言葉が、彼のことをどんなに傷付けているか、

そう思うと、胸が苦しかったけど、
その何倍も、
潤の方が苦しくて、

悲しかったんだろう....



俺を見ていた大きな瞳は、

いつしか伏せられ、

肩が小刻みに震えていた。


.......泣いてるのかもしれない。



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp