第17章 HAPPY HELLOWEEN!!
彼曰く。
お互いの股間の『S』は、
ソコは『S』のもの。
ということらしく、
「他の人に、触らせたらダメってことね!」
......兄さん、ドヤ顔ですけど...
逆に、あんた、
他の人に触らせそうになること、
あんの?
って聞きたい。
マッサージの人にも、
コンサートの衣装さんにも、
ソコは、
触られないでしょ~?
それを敢て、こんなパンツ見つけて、
張り切って用意しちゃうところ...
可愛すぎるって言うか...
「分かった?翔ちゃん..絶対だよ!」
「分かってるって...
ココは、智の!...でしょ」
彼の満足気な笑顔に、
俺もつられて笑顔が零れる。
...ほんと。彼にはいつも、
色んな意味で驚かされるよ。
俺の常識の物差しじゃ計りきれない、
智独自の世界観...
その世界を、何かの折に垣間見ることが、
俺のすごい刺激になってる...
ニノにしろ、相葉くんにしろ、
松潤にしろ、
俺の回りにいるやつは、
みんな個性豊かで、魅力的で、
そう思うたび、
自分の平凡さに、ガッカリする(-""-;)
でも。
それは、仕方ないことだ。
そして、自分にないものを
たくさん持ってる智に、
これからも、翻弄され、
魅了され続けていくんだろうな....
「...翔ちゃん、なに考えてんの?
集中してよ!..俺に。」
「....ふふっ、いつだって、
あなたしか、見てないでしょ?
.....分かってるくせに♪」
そう言いながら、
『S』からはみ出た、可愛い頭を撫でると、
「やぁん❤」
智は、高い声で鳴いた。