第17章  HAPPY HELLOWEEN！！

智が、ふたりを穏やかな笑顔で見てる。


とんでもないことに、
巻き込まれちまった...と思っていたけど、


今まで、何となく俺たちの間に
くすぶっていた、しがらみが...


するすると解けた瞬間...
だったのかもしれない。


タブーだった話題も、
こうやって笑って話せるようになって、

正直、ホッとしたというか、
近場でまとまり過ぎた感は否めないけど、

ニノと相葉くんが
幸せに過ごしていてくれることが分かって、

（実際この目で見たし...）

本当によかった。


そう思うと、４人の夜は、
無駄じゃなかった...のかも。


もう、これで最初で最後にして
いただきたいもんだけど...

相葉くんが張り切っているから、
怪しい...


......


先のことなんて、だれにも分からない。

でも、今この瞬間を、
精一杯に生きていきたい。

いろんなことに...

仕事に、遊びに、恋に。

後悔したくないから、
自分に正直に、思うままに生きていきたい。

そして、今。

俺の隣には、智がいる。

ずっと側にいたけど、

今は、誰よりも大切な人、
として、横にいる。


いつまでも、彼の笑顔が見ていたい。

心からそう思う、
ハロウィンの２週間前の出来事。


新しい扉を、ひとつ開いた、
そんな朝だった...