第16章 新しい愛のカタチ
部屋に戻った俺らは、
ビールを開けて乾杯した。
「お疲れ~♪」
「翔ちゃん、カボチャのプリン、
美味しそうじゃね?」
「おー、さっきは誰も食べなかったね~」
「あ~ん♪」
智が、目を閉じて口を開けた。
「えーっ!マジかよ。自分で食えや~」
照れる俺に、
「あーん!!」
更に、強めに催促する彼...
「しょーがねーなー...」
言葉とは裏腹に、デレデレの俺は、
智の可愛いお口に、
プリンを食べさせた。
「うまい❤」
プリンよりも蕩けそうな智の顔に、
鼻の下を伸ばしていると、
「いいよな~。イチャイチャしてて!」
ニノがバスローブ姿で現れた。
........
「ニノも、呑むよね?」
彼の冷やかしはスルーして、
俺は、ビールを差し出した。
「おー、サンキュ♪」
すると、相葉くんが後から来て、
「もー!結局この人、今日はやんないで、
翔ちゃんたちの、見学するって!!」
....はぁ??
意味分かんないんですけどぉ~(^^;
俺は、最早パニック寸前。
「やだよ、恥ずかしいもん!」
智が、お断り。
......当たり前だ!
「あれっ?今日は見学制度、
有効じゃなかったでしたっけ?」
「んなわけ、ないっしょ!」
俺が慌てて否定すると、
「別に、いーじゃん!
見てられると、燃えるよ♪逆に。」
ニノが、悪魔のようにニヤニヤして、
そう言った。