第2章 裏切りの夜
高校のクラスメイトを取っ替え引っ替えするのと、訳が違う。
メンバーだよな....。
自分の腹をティッシュで拭いていたニノが、
「まーた。悩んじゃったの?..翔ちゃん♪」
「えっ!?..あっ、..いや...」
しどろもどろな俺を、ニノは笑って、
「エッチの後、そんな難しい顔、しないでよ..」
「あ..ごめん...」
俺は、俯くしかない。するとニノは、
「..付き合うことにしちゃおっか、俺たち。」
と言った。
驚きの余りなにも言葉がでない俺に、
「松潤と別れたいんでしょ?だったら、
俺と付き合ってることにして、
松潤に翔ちゃんのこと、
諦めてもらうしかないでしょ!」
ニノは更に、
「俺なら、後腐れなく、
こーいうことしたい時だけ会って、
翔ちゃんに好きな人が出来たら、
やめにすればいい。..って、
そーいう約束にして...。
どう?」
「でも、そんなの、ニノが....」
戸惑う俺に、とどめのひとこと...。
「俺は、時々、満足させてくれれば、
それでいーのよ♪
.....簡単なことでしょ?」