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Blue【気象系BL】

第11章 心のささくれ治すのは


俺が答えずニヤニヤしているので、
智は俺の脚の間で、
身体ごと、こっちに向きをかえ、
その可愛らしい唇を突き出して言う。


「俺とは、ラーメンとか立ち食いソバとか、
そんなんばっかなのに、

『誰が見ても可愛い娘』とは、
銀座でディナーなんだね!」


俺は、怒る彼を見ても、
全く腹も立たず、ただただ、愛しい。

それだけだ。


「じゃあ、智は、
銀座の高級ディナー行きたいんだ?

智が、行きたいって言えば、
今すぐにでも、連れて行ってやるよ?

行くの?」


「.........いや、いい...」


俺は、彼の頬を両手で挟んで、

「だいたい、他にもスタッフいたから
2人じゃないし、

智より可愛いって思う人なんか、
他にいないよ...」


「...うそだ」

(...まだ言わせたいの?)

君の気の済むまで、何度だって言ってやるよ。


「ホント!
智が誰より一番。

智が、一番好き

智以外は、目に入らない...」

(これで、どうよ?)


彼は、上目遣いで俺を見ていたけど、
突き出した唇を、今度はかわいく窄めて、

「ほんとに、ホント?」

(いい加減、押し倒すぞ///)

「ほんとに、ホント。」



「翔ちゃん!」

智がタックルしてくるから、
俺はそのまま、後ろに倒れた。



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