第10章 My sweet darling
今日はテレビ誌の企画で、
お好み焼き作り。
相葉くんとふたりの仕事。
和気あいあい、楽しくお好み焼きを作り、
ふたりで食べた。
次の撮影の準備までの間、
少し待ちになり、
俺と相葉くんは控え室にいた。
「ひさびさだね。
リーダーとふたりの仕事...
俺、このところ松潤が多かったかなぁ..」
とてもナチュラルな感じで
相葉くんが話してきた。
「そーだね...俺、この前は翔ちゃんで、
その前は、ニノだったから...」
彼は珈琲を入れながら、
「リーダーも飲むでしょ?」
と振り返りもせず聞いてきて、
その続きのように、
珈琲のカップを俺に差し出しながら、
「翔ちゃんとは、どう?
上手くいってるみたいだね..」
「へっ?」
受け取ろうと伸ばした手が止まる。
「翔ちゃん、優しいでしょ?
リーダーの言うこと、何でも聞いてくれる感じ?」
「......」
黙ってしまった俺の手にカップを握らせ、
彼はソファに深く座り、
俺をじっと見つめた。
「.........」
なんて返したらいいのか考えている俺に、
「どうしたの?座れば~」
相葉くんは相変わらず、ナチュラルで。
軽く往なしていいのか、
ちゃんと話した方がいいのか。
突然の展開に、
俺は大いに戸惑っていた。