第8章 君のとなりで
その反応に気をよくした俺は、
彼の背中に腕を回し、
胸を引き寄せると、
その両方の粒を、
交互に音を立てて吸い、舌先で転がした。
その度に、
甘い声を出して反応してくれていた智くんが、
俺の髪の中に指を絡ませながら、
「翔ちゃん、赤ちゃんみたい♪」
と笑った。
「でもさ、
そんな喘ぎ声出すお母さんいないでしょ?」
とやり返してみると、
「ホントだ。..そうだね。」
とあっさり肯定。
その照れて笑った顔に、
まったく、ホントに、
白旗だよ。
....反則だって言ったでしょ?
(言ってないけど....笑)
そういうところ、
この人は計算しないでやっちゃうんだから、
怖い。
こんな背徳的な行為中に、
天使のような顔して笑う智くんが、
ちょっと憎らしい。
俺は散々吸い上げたソレを指で摘んで、
強めに捻った。
「ああっ!...んん...やめ...」
途端に天使の顔は、
快楽を求める娼婦のように変わる。
「...痛いの、..好き?」
意地悪のつもりでわざとそう聞いてやると、
智くんは、
ちょっと恨みがましい目で俺を見ただけで、
否定も肯定もしなかった。
否定しなかったってことはさ、
そうだ、って言ってるようなものでしょ。
俺の愛撫で十分に勃ち上がっている粒に
歯を立てた。