第5章 思い出
「うわああああん…」
本格的に泣き出してしまった…
「~~~~~~っ!」
ったく仕方ないな!
オレは読んでいた本を床に置き、立ち上がった
「ツグミ!出掛けるぞ」
「は…はい?」
~まよいのもり~
【ツグミside】
「まよいのもり…」
懐かしい風景に目を奪われた
「思い出したか?小さい頃よくここで遊んだだろ?」
「もちろんです!」
お兄様…覚えててくれたのですね!
此処は私達双子の幼い頃の遊び場…
もやもやしていた私の悲しい気持ちは一気に消えました
…そうだ!
私はしゃがんで花を摘みました