第5章 思い出
~二年前~
Nの城
「うう…ひっくっ…ひっく…」
「…ツグミ
うるさい」
さっきからオレの横で泣いているのはの双子の妹、ツグミ。うるさくてしょうがない
今日は久々の休みだからゆっくり過ごそうと思ってたのに
こいつがNと喧嘩して泣きついてきた
「お兄様…私…部屋に戻りたくないです」
「じゃあオレの部屋に泊まるとか言うなよな。ますます事態が悪化する」
「うう…私…こればかりは謝りたくないです…」
「じゃあ城から出て野宿でもなんでもしろ」
こいつはホント泣き虫。そして妙な所が頑固なんだよな…
早く泣き止め。同じ顔だから泣いてるオレを見てるみたいだ