第2章 短編集2
《無関心少女と呼ばれた。》
もしもお姫様になれたら
豪華なお城に住んで
綺麗なドレスを着て
豪華な食事に囲まれて
買いたい物いっぱいいっぱい買って
執事メイドに囲まれて
「幸せだろうね~」
「独り言言っている暇があったら手を動かせ」
「へいへいほー・・・」
「なんだその返事は」
「・・・はい」
今私は
豪華なお城の地下にいて
学校のローブを薬品臭くして
食事抜きで
お金を出して買いたくもない薬草と向き合って
ホルマリン漬けの生物達に囲まれ
更にあの陰険根暗な嫌われ教授を目の前にしている
そもそもこの罰則もスリザリン生に嵌められたのが原因なのに・・・つくづくグリフィンドール生は不利である。理不尽だと言えばその生徒の人生は終わるだろう、多分。
と言ってもこの陰険根暗・・・スネイプ先生は嫌いじゃない。グリフィンドール生に風当たりが悪いのは少し腹立つけど、私そこまで寮に対する誇りとかないし正直点数とかどうでもいい。何点下がろうが上がろうが知ったことではない。
そもそも、人が群がる物に対しては無関心だ。と言うか冷める。小さい頃からずっとだと親にも言われたほど。スポーツにもアイドルにも興味ない。クィディッチもさほど興味ない。だから試合の日も観に行く事はなく、ずっと寮で絵を描いたりしていた。
そんな性格のせいか周りには友達と呼べる人もいなかった。