第3章 出会いは突然に
「…う…………?」
いつの間に寝てたのか、太陽の光が眩しくて目が覚める。
眩しさに目を細めつつ、周りをキョロキョロと確認する。
……公園?私は公園で寝てたの?
横たわっていたベンチから起き上がると、隣に座りながら寝ている赤いパーカーの男性に気がつく。
誰だろこの赤パーカー?彼が助けてくれたのかな?そもそも私は何していたんだろう。
確か、夜勤明けで家に帰ろうとしたいたはず。
「ジャンプした後の記憶がないんだよねぇ……」
うーん、とうなりながら頭を傾けると、自分の髪が顔にかかる。
…………あれ、私こんな茶髪だっけ?
数秒かたまったあと、ガっと自分の髪を掴んだ。
「は!?こんな髪ながかったっけ??ていうか私って黒髪よね!?!?」
よく見れば服装も全然違う。スカートとかきないし、私の好みじゃない!!なんですぐ気づかなかったんだろう私………。
「やっと起きたのかよー」
突然声をかけられビクりと肩が跳ねる。
ゆっくりと振り返ると、先程まで寝ていた赤パーカーがあくびをしながらこちらを見ていた。