第5章 変化
『ぐぅぅー、全然取れない』
渉「ちょっ、俺にやらせて」
何度もこんな会話をしたが、何度やってもなかなか取れない。
渉「これやめよう!違うやつ違うやつ!」
『えぇー・・・じゃぁこっち?』
渉「またお菓子系?ずっとお菓子狙ってない?w」
『実用的だもん』
『あ!でもこのクマかわいいね』
渉「じゃぁクマいこ!オレンジの服着てるやついるじゃんー」
『でもぬいぐるみのほうが取るの難しそうじゃない?大きいし』
渉「まぁーまぁー、やってみましょう」
お菓子にはあんなに苦戦したのに、ぬいぐるみはあっさり取れた。
抱っこして寝るのに程よい大きさのクマのぬいぐるみ。
しかもオレンジの服を着ているから、ついつい渉くんを連想してしまう。
『これ・・・もらってもいいかな?///』
渉「当たり前でしょ。っていうか俺が持ってても気持ち悪いだけだしw」
『じゃぁ・・ありがとう!』
渉「いーよ。2人で取ったようなもんだしね」
渉「さ、そろそろ帰ろうか」
『うん!』
仕事へ行く渉くんを見送って、寝る準備をした。
今日2人でUFOキャッチャーでゲットしたクマのぬいぐるみと共にソファーへ向かう。
ーなんか嬉しいな。過去のこと思い出したらもっと重たい気持ちになると思ってたけど、渉くんがいたから今もこんなに落ち着いてるんだろうな・・・ー
渉くんはきっと気をつかってくれたんだろうなと思う。私が落ち込まないように、楽しい気分にさせてくれていたような気がした。
感謝の気持ちでいっぱいになり、クマのぬいぐるみをギューっと抱きしめて眠りに落ちた。