第5章 変化
朝起きると渉くんのいる気配がした。
ベッドをどちらが使うかで譲り合いになってらちがあかなくなったので、ベッドとソファー1日交代で使うということになっていた。だから昨夜ベッドを使っているのは渉くん。
静かに寝室を覗くと渉くんが気持ちよさそうに眠っていた。
起こさないようにドアをそっと閉めて、洗濯をしようと脱衣所に向かう。
これも渉くんと決めたルール。
料理は確実に渉くんのほうが上手だから、料理は渉くんの担当。それ以外は基本私。
洗濯の終了を知らせる音が鳴り、洗濯物を持ってベランダに出る。
洗濯物を干していると、柔軟剤の香りが広がる。
自分の着る服が渉くんと同じ香りになるのがちょっと嬉しくて、干しながらニヤけてしまう。
渉「おはよ」
『あ、渉くん。おはよう』
渉「いい眺めだね」
『そうだね。今日すっごく晴れてるし、ここ10階だから』
渉「じゃーなーくーてー!好きな子が自分の洗濯物干してる姿がね」
『なっ、なにを突然//////////』
渉「思ったこと言っただけだよ」
『・・・なんかこの頃ぐいぐいきますね////』
渉「ん?///理由はともあれ、せっかく2人ですん、住んでるんだから楽しもうかなぁと思いまして////」
渉「そういえば昨日どうだった?買い物」
『うん、昨日楽しかったよ!ニカちゃんと仲良くなれたような気がする!ニカちゃんって、なんかこう、母性本能くすぐる感じだよねw』
渉「元気はもらえたみたいだね。よかった。あ、それも昨日買ったの?」
『あ、うん。そうなの。なんか私迷ってばっかりだったからほとんどニカちゃんチョイスなんだけどね』
渉「・・・なんかやだ。それニカ好みってことじゃん!やっぱり俺が行けばよかった」
『えっでもかわいくない?はっ!私似合ってない?そういうこと!?』
渉「はいはい、もーいいから、ねっ。そのかわり今度は俺とも買い物行こうね?」
それから渉くんはご飯を作ってくれて、一緒に食べて、また仕事に行った。
帰ってくるのはまた夜中になるらしいけど、明日は夜までゆっくりできるらしい。
何かしたいことあるか考えててね、なんて言われたけど全然気の利いたことを思いつけない。
はっきり言って《友達以上恋人未満》な関係だからなおさらどうしたらいいのかわからないような気もする。
ーとりあえず、掃除しちゃおー
