第4章 想い
テレビを見つめながらも、実際はほとんど見ていなかった。
昨日の出来事や渉くんのことを考えたり、たまに部屋を見渡してみたり、お昼にパスタを食べてまたその繰り返し。
いろいろ考えれば考えるほど、考えることに疲れて何も考えたくなってきた。
ずっとつけっぱなしのテレビを見ていたら楽しそうに笑う二階堂君が映っていた。
ーいいなぁ。この人はすごく楽しそうなのが伝わってくる。私なにしてんだろ・・・-
ガチャガチャ
渉「よかった、ちゃんといた」
私を見つけて渉くんはニコッと笑いながら上着を脱ぐ。
『おかえりなさい』
渉「ん////た、ただいま//」
渉「あっ、いや、やっぱいいよね。家に帰ったときに誰かいるってさ///」
『ふふっ、ほんと?・・・でもごめんね。ベッドとかご飯とか、いろいろ気つかわせちゃって』
渉「俺が好きでやってるからいいの。そこはありがとうでしょ?」
『はい、ありがとう』
渉「うん、よろしい」
渉「あ、お昼いつ食べた?」
『んー1時?とかだった気がする』
渉「じゃぁまだ夜ご飯いいかな?とりあえず俺先に風呂入ってきてもいい?汗かいちゃった」
『あっどうぞっ!っていうか夜ご飯も私いいの?』
渉「そのことについてもちょっと話したいからさ、俺が風呂はいってる間にどっか行ったりしないでね?」
『う・・ん』
渉「あぁ!!!っていうかなに?ニカ見てたの?!」
『へ?』
渉くんの指差すほうを見るとさっきまで見ていたテレビだった。
渉「あっ・・・ニカ、下の名前3文字・・・。もしかしてえみちゃんニカのファンだったってこと?』
『たまたまテレビ見てたら映ってたの!でもさ、二階堂君の笑顔ってすごくいいよね。普段もあんな感じなの?』
渉「あぁーニカはね、うん、普段もあんな感じ。わちゃわちゃしてるw」
『ふふっ。そうなんだ』
渉「今絶対興味持ったでしょ?ニカに」
『興味っていうか、なんか・・・かわいいなって。でも・・・』
渉「・・・風呂、はいってきまーす・・・」
『えっ、あ、はい』
ちょっと元気がなくなったような渉くんの背中を見つめながら思った。
ー渉くんも笑った顔かわいいよねって言おうと思ってたのになー