第4章 想い
手を繋いでいたらいつの間にか眠ってしまっていた。
ゆっくりとベッドから起き上がって渉くんの姿を探しにリビングに入ると、テーブルの上の置き手紙を見つけた。
《仕事行ってきます!
自分の家だと思ってなんでも自由に使っていいからね!
夕方には仕事終わると思うから
俺が帰ったときにえみちゃんいてくれたら
すげー嬉しいな
余計なお世話かもしれないけど
しんどかったら今日くらい仕事休んじゃえー》
時計を見るとまだ朝7時。
今日も渉くんは早朝から仕事だったということに気づき、昨日遅くまでそばにいてもらったことを申し訳なく感じる。
自分の仕事は手紙に書かれていた通り休むことにした。あんなことがあっては正直出歩くのが怖い。
とはいえ、あんなことがあったのにお腹がすいてきた。
自由に使っていいと許可が下りていても、やはりなんでもかんでも自由に触るのは恐れ多くてそーぉっと冷蔵庫を開けて覗く。
《えみちゃんへ》と付箋の貼られたコンビニの袋が冷蔵庫の真ん中にあった。
手に取ると袋の中にはコンビニのおにぎりとサラダ、パスタにカフェオレが入っていた。
なんだか自分の行動を読まれていたみたいで少しおかしくなった。
仕事場に休む連絡を入れて、おにぎりとサラダを頂くことにした。
渉くんが帰ってくるまで1人で静かな部屋にいるのは嫌だったので、テレビをつけて待っていることにした。