• テキストサイズ

私だけの王子様

第3章 記憶


電話に出るか迷ってるうちに、渉くんが通話ボタンを押して出てしまった。
渉くんは私が怖がっていることに気づいてるのかもしれない。
また心配させてしまう。いい加減話さなきゃ。ケリつけなきゃ。



渉「あ、切られちゃった」
渉「勝手に出てごめんね。でも、なんか見てられなくて・・・」

『ううん・・・なんて、言ってた?』

渉「電話出ろって」

『そか・・・』

渉「話せるようだったら、俺に話してほしい」
渉「今の電話も、きっと昨日会った人だよね?」



突然ぎゅっと抱きしめられた。



渉「そんな怖がらないで・・・大丈夫だから」



抱きしめられたまま優しく頭を撫でてくれる。
気づけば私は泣いていた。
抱きしめられていると渉くんの香りがして、その香りに気づいたら安心して、余計に涙が出てきた。

ぽつぽつと、泣きながらだったけど、全部を渉くんに聞いてもらった。

友達にも言えなかったこと。
ずっと1人でこの悪夢と戦っていた。

私が話しているとき渉くんは、ずっと相槌を打ちながら私を抱きしめてくれていた。

そして話し終わって泣き疲れた私は、図々しくも渉くんの腕の中で寝てしまった。
/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp