第3章 記憶
『そういうわけじゃなくって・・・・////』
『たまたま見てただけで・・・///』
ーあなたの写真見てたらなんだか恥ずかしくなってきたので、他のメンバーの記事読んでましたなんて言えないよ////ー
渉「ふーん。まぁいいや、行こっか?」
『はいっ』
『あ、でもよく私が本屋さんにいたの気づきましたね。』
本屋さんを出て映画館へと向かいながら横尾さんに聞いた。
渉「俺も早く着いちゃったから時間潰そうと思って。そしたら北山ガン見のえみちゃんがいたんだよねー」
渉「えみちゃんは俺担だと思ってたのになぁー」
『いや、だからさっきのは・・・みんなを見てたのっ/////』
渉「ふーん、みんなねぇー」
いつもはえみに合わせてくれている歩調も、なんだか今日はちょっと速い。
置いていかれない様に自然と早歩きになってしまう。
渉「あ、聞いてなかったけどさ」
急に横尾さんが立ち止まるので躓きそうになる。
『おっと、はい?』
渉「ぶっちゃけ誰が1番?」
『えっ?誰?』
渉「メンバーの中で」
『それ、メンバー本人が質問しちゃうの?』
渉「ん、いいじゃん」
『・・・秘密』
渉「なんで?」
『なんでってなんで?』
渉「気になったから」
『・・・じゃぁ今度教える』
渉「やっぱり北山だ」
『・・・』
渉「ガヤさん?」
『・・・もぅ・・・』
渉「北山でしょ?隠さなくてもいいって」
渉「北山会ってみたい?会ってみたいなら呼んであげよーか?」
『・・・』
渉「ねぇ・・」
『もーばか!うるさい!違うもん!映画!行くんでしょ?早く行こう!?」
横尾さんの腕をつかんで歩き出した。
なんだか気まずい。
今日の横尾さんは怒っているというか、つんつんしてる。
気に触ることをしたつもりはないのに、なんでこんな雰囲気になってしまったのかわからない。
どんな顔をすればいいかわからないから、振り向かずにそのまま歩き進める。
横尾さんも何も話しかけてくれなかった。