第3章 記憶
【おはよ!朝からごめん
俺は今からテレビの収録です!
明日ってえみちゃん仕事休みだよね?
もしよかったら明日映画行かない?
観たいのあるんだけど、
メンバー誰も一緒に行ってくれない・・・涙】
こんなラインが届いたのは昨日のこと。
今まではご飯を食べたりお茶をするだけで、それ以外の目的でどこかに出かけるなんてしたことがなかった。
ーデートみたいだ・・・・/////ー
いるもより特におしゃれしてみたり、髪型を気にしてみたりと、変に意識してしまう自分がいて照れる。
でもあくまでもメンバーで一緒に行く人がいなかったから、その代わりだ!と思うようにしてニヤニヤしないように気を引き締めて待ち合わせ場所に向かった。
ーどうしよ。思ったよりも早く着きすぎちゃった・・・本屋さんにでも入ってよっかなー
店内をぐるりと回って、女性誌の前に立つ。ここからなら外も見えるし、待ち合わせ場所も見える。
雑誌をめくりつつ、外の様子も気にしていようと思った。
どの雑誌を手に取るか雑誌を見比べていると、1冊の雑誌が目に留まった。
ーあ、これ・・・ー
迷わずにその雑誌を手に取った。
表紙の下の方に〈キスマイ〉という文字があったのだ。
ページをめくっていくと特集と題してキスマイメンバーの写真とインタビューが載っていた。
メンバーみんなでの写真があり、1人ずつの写真がある中で、無意識に横尾さん1人で写る写真に目がいく。
写真の中の彼は真剣な顔つきで手紙を書いていて、その姿になんだかドキッとした。
慌ててページを前に戻し、藤ヶ谷くんと北山くんの写真が写るページを読んでいた。
その時、うしろから誰かに肩を叩かれた。
『わ!びっくりしたぁー』
渉「おまたせ」
渉「・・・えみちゃん、北山がタイプなの?」
『へ?』
渉「いや、それ。めっちゃ真剣に見てたから」
自分が持っていた雑誌の存在を思い出した。