第2章 友達として
*渉side*
チャイムが鳴ってからえみちゃんの様子がおかしい。なんだか元気がないように感じる。
笑顔も無理している気がする。
こんなときは1人にしておくのがいいのだろうか・・・。
でもまたあの男が来たら・・・?
彼氏はいないと知れて嬉しいはずなのに、えみちゃんのから元気な姿を見ると複雑な気持ちになる。
渉「えみちゃん。お腹、すいてない?」
『あ・・・そういえば朝ごはんまだでしたね』
渉「でしょ?ちょっと早めのランチでもどうかなーって。キッチン借りていいなら俺が何か作ろうか?」
『あー・・・』
渉「あ、女の人キッチン入られるの嫌だよね?!ごめんごめん!」
『や、ちがっ・・・そうじゃなくて・・・私あんまり料理しない人なんです。それで冷蔵庫の中ほとんど空っぽで・・・お恥ずかしい限りです////』
渉「あ、そんなこと?あーでも意外。料理しそうなのに」
『うん・・・なんかそれよく言われます』
渉「冷蔵庫見るのはオッケー?」
『それは全然。でもほんと食材らしきものは入ってなくて・・・』
ガチャ
渉「おっ!ほんとだ。からっぽw」
渉「でも・・・うん、このチーズと豆乳と・・・冷凍のご飯使ってもいい?リゾットくらいならできるよ?」
『えっ!それだけで作ってくれるんっですか?!もうどうぞどうぞ。なんでも勝手に作ってください!豆乳の賞味期限近づいてたんでありがたいです!』
渉「じゃぁちょっとキッチン借りまーす」
ー外に出たほうがえみちゃんの気も紛れていいかなって思ったけど、さっきの男に遭遇したら嫌だし、材料あってちょうどよかった・・・-
渉「っていうか、えみちゃんいつも何食べてんの?」
『いつもはーパンとかコンビニ弁当?外食が多いですよー。ご飯たまに炊いてお茶漬けとかも・・・』
渉「うそでしょ・・・?」
『いい歳してひきますよねー。1人分作るの面倒だし、料理もそんなうまくないから・・・ついついw』
『あ、でもだから今テンション上がってます!横尾さん料理上手いんですよね?この前キスブサ観ました!』
ーあんな笑顔で言われたら絶対おいしく作らなければ・・・!これ以上の見せ場はない気がする!よしっ!-