第2章 友達として
『・・・や、だいじょう・・・』
大丈夫と横尾さんに伝える前に、カメラに映っていた男は諦めたのか帰っていった。
ほっとしたのも束の間。横尾さんが何かを思い出したかのように「あっ!」と声を上げた。
『ビックリしたぁー。どうしたんですか?』
渉「ごめん!そういえば忘れてた!」
渉「昨日えみちゃんベッドに寝かしたあと、えみちゃんのスマホに電話掛かってた。えみちゃん起こしたら悪いなって思ってマナーモードに設定するはずが、俺間違えて通話ボタン押しちゃって・・・。なんか男の人がえみちゃんの名前呼んでてさ、さらに焦って切っちゃたんだよね。ほんと勝手にごめんね。」
ー電話・・・男の人?まさか・・・ね・・・-
『あ、大丈夫ですよ?起こさないようにってとこがまた横尾さんらしいですよね。ふふっ』
渉「いやーでももし彼氏とかだったら悪かったなって・・・思ってさ」
『あははは。そんな人もう3年近くいませんよー。気にしないでください』
笑顔で横尾さんと会話するものの、実際のところは不安でしかなかった。
もしかしたら昨日の電話もあの人からだったのかもしれない。いやだ。3年前の記憶が蘇ってきそうになる。