第2章 友達として
*渉side*
一通り食事も終わり、トイレに行って部屋に戻るとえみちゃんはテーブルに顔を伏せて眠っていた。
軽く肩を揺すってみても起きない。まさかの寝おち。
さすがにこのままにはできないし、とにかく車まで連れて行って助手席に座らせる。
ーさて、どうするかな・・・ー
悩みに悩んで、申し訳ないと思いつつえみちゃんの家へと車を走らせた。
無断で部屋に上がるのは申し訳ないけど、放置するわけにも行かないし、寝落ちした彼女にも非はある。幸いマンションも知ってる。部屋に連れて上がって、鍵かけて、鍵をポストに入れてから帰ろう。そう考えて向かった。
マンションに着き、罪悪感と戦いながらえみちゃんのかばんをあさりマンションの鍵を取り出す。
お姫様抱っこをして部屋に向かい、一応「おじゃましまーす」と小声で言って部屋に上がる。
綺麗に片付けられた部屋。水色のシーツが敷かれたベットに彼女を寝かせる。
迷ったけど、お店で少し寒いと言って羽織っていたカーディガンを脱がせてから布団をかけてあげる。
ーはぁ・・・ー
眠っているのを確認して、辺りを見回す。勝手に見回すなんて嫌がられるかもしれないけど、気になるものは気になる。
そのとき部屋に着信音が鳴り響いた。
♪~~~~
ー電話?俺のじゃないなー
起こすまいと思ってた慌ててえみのかばんから取り出し、マナーモードにしようとした。・・・・のに間違えた。
ピッ
?「もしもし?えみ?やっと出てくれた!」
?「なぁ?聞いてる?えみ?」
ピッ
話すわけにもいかないし、どうしていいか分からず切ってしまった。
でも、かけてきた相手は男だった。しかも呼び捨てにしていた。なんだか落ち着かない。心臓がドクトクいっているのが自分でもよくわかった。
ーそういえば俺、彼氏いるのかなんて聞いてなかった・・・ー
えみちゃんの寝顔を見つめているうちに、だんだん意識が遠のいてきて、彼女のベットに顔を乗せるようにして眠ってしまった。