第1章 出会い
数日後・・・部活動結成があった。
音楽室に向かうと1年生がたくさんいた。ざっと30人ぐらい。
・・・けっこう人いるなー、うち、これからここで頑張れるかな?
と、考えてたら前に部長が立って話していた。
[今配っている紙に、学年、組、番号、出身中学校、希望する楽器を書いてください]
と、言った。
え、そんなの書かないとなの?めんどくさいな。まあ、書くけど。
えっと、1年4組7番、大津詩織、明陵中学校出身、希望楽器は・・・、ユーフォニアムっと。
よし、書き終わった。これって部長さんに出すのかな?
と思ってたら、部長さんが、[じゃあ、その紙を使って今から自己紹介してください!じゃあ、こっちからお願いします。]と言った。
ってうちからじゃん。う、緊張してきた・・・
[えっと、1年4組7番の大津詩織です。明陵中学校出身です。希望楽器は、ユーフォニアムです。よろしくお願いします。]
あー、緊張した。よく噛まないで言えた。偉いぞー、うち。
なーんて自分のことを褒めていたらいつのまにか1年生の自己紹介は終わっていた。
そのあと2、3年の自己紹介があった。
そのなかに、瑶先輩もいた。
2、3年の自己紹介も終わり、次はパート決めになった。ユーフォニアムの先輩たちがいるところに向かうと、1年生が3人いた。そうすると、ユーフォニアムの先輩がこう言った。
[ちょっと人数多いなー、誰かトロンボーンに移ってもらえない?]
・・・マジですか。えー、どうしよう。なんかみんな頑固そうだな・・・
争いは、避けたいしなー、よし、移ろう。
[すみません、私トロンボーンに移ります。]
[え!いいの?ありがとう!瑶、この子トロンボーンに移るって!]
と、ユーフォニアムの先輩が言った。
すると遠くから瑶先輩が来た。
[はいはーい、その子ね。・・・あ、
詩織ちゃん!やったー、この子期待の新人ちゃんなんだよー!
じゃあ、詩織ちゃん、こっち来てー]
こうして私はトロンボーンパートの一員になった。