第1章 出会い
次の日― 朝、駅で陽菜と話していたら、悠が話しかけてきた。
[なあー、詩織、結局どうすんだ?吹部入るの?]
[え、詩織、吹部入るの?あんなに嫌ってたのに。]と陽菜に言われた。
[いや、まだ入るとは決まってないけど、なんかやってみたいなーって思ってるんだけど・・・]
すると陽菜が、[えー、やめときなよ!なんか噂で吹部は休みがないとか、変人しかいないって言ってたよー、それでも入るならいいと思うけどね!]と言った。
そ、そうなんだ。知らなかった・・・
でも、そんなに変な人はいなかった気がするけどなー、でも噂は信じない方がいいもんね!そんなの実際に行ってみないとわからないからね!
よし、[陽菜、悠、やっぱり私吹部入る!昨日演奏聞いたりして、自分もあんな風に吹いてみたいもん、ちょっと不安だけど頑張る!]
[そっか、詩織がそう決めたならうちは応援するだけだよ!頑張ってね!]
[ありがとう、陽菜。頑張るね]
言っちゃった。うん、言っちゃったものはしかたない!決めたことなんだから最後まで頑張らないと!
[よし!]
こうして私は吹奏楽部に入った。