第1章 出会い
吹部、入ろっかなー、どうしよう。
私は家の自室で考えていた。
あんなに気に入られて入らないっていうのもなあ。まあ、あの先輩よく見るとかっこいいしな・・・いやいや、そんなこと考えてる暇ないから。
私は心の中で葛藤していた。その時、電話がなった。
[もしもし、あ、悠。久しぶりー!]
電話の相手は幼なじみの悠だった。
悠は幼稚園から一緒で高校まで一緒になった。部活は吹奏楽部でユーフォニアムを吹いている。顔はイケメンだが、体格が・・・な残念なイケメン。
体格さえよければモテるんだがな、惜しいことよ。でも私はそんな悠が友達として好き。あ、話しすぎちゃった。
[詩織さー、今日吹部に見学に来てたね。入るの?俺は入るけどねー]
[あ、そうなんだ。うちどうしよっかなー、まだ迷ってる。でもなんかトロンボーンの先輩に気に入られちゃって、入んないといけない雰囲気かなー]
[・・・そっか。まあ、ゆっくり考えな、じゃあまた明日な]
[うん、じゃあね]
はあー、どうしよう。入ったほうがいいのかな?まあ、もういいや。明日考えよ。