第9章 猫王子といじめ
先生「席につけー。今日から2学期や。せやから今から席替えするで」
『まじでか!!!やったぁぁぁぁ!これで王子の隣から解放される!グッバイ王子!がっはっはっはっは!』
「…とても女子の笑い声だとは思えないな。それに僕の方こそ清々するよ。もう数学の宿題を手伝わなくてもいいからね」
『ひっ!!!そうだった…まぁなるようになる!!』
は僕と離れたがっている。それが心に重くのしかかってきた。僕はこのまま、の隣がいいのに。
先生「うるさいで。ほな、前の奴からくじ引いてなー」
『げっ…1番前とか…無いわ…』
先生「先生からしたら嬉しいでー。これでもうサボれへんやろ?」
『先生!あたしはサボってません!ちょっと目を閉じて考えてるだけです!!!』
先生「そういう屁理屈も注意出来るから尚更ええわ。授業始めるでぇ」
『鬼畜!鬼!人でなし!』
は一番左の一番前の席、僕は一番右の一番後ろの席。まさかここまで離れてしまうとは、神とやらは僕の事が嫌いらしい。
麗華「あ、赤司君!と、隣の席やね!よろしくね?」
「あぁ…」
僕の今度の隣の席は月島だった。前にも言ったが、僕は月島のような女性は苦手だ。扱いにくいというか、どう接していいか分からない。
先生「せやからこの文章は…って…堂々と寝るなと何回言えば分かるんやぁぁぁ!!!!」
『ふがっ!!!いだ!!先生、暴力はダメだ!!!』
先生「愛のムチや」
『それ言えば何でも許されると思うなよ!!!!』
先生「そんな口答えが先生に聞くと思うなや!!!」
全く、何を言ってるんだか。いつもならここで担任が僕に助けを求めて僕がを注意して口論。だが今日からそれも無い。少し…いや、かなり寂しいと思った。