第8章 猫王子と夏休み
赤司side
5日ぶりに会ったは何も変わっていなかった。いつもみたいに元気で明るいだった。
『ねー、どこ行くのー?』
「とりあえず僕らが泊まっているホテル。一部屋借りておいたからそこを使うといい」
『…は!?部屋借りたの!?金持ちめ…まじで一回殴らせて』
「この間教室で殴ったじゃないか」
『うぐっ…あれはさぁ?そのさぁ…って、何でそこまであたしに見せたいの?』
「…言っただろう。面白い試合が見れるって」
『それはそうだけどさ、あたしバスケ関係ないじゃん。どちらかと言えばバレーのIHの方が見たかったんだけど』
なぜに見せるのか。そんなもの、僕がしているバスケに興味を持ってもらいたいからに決まっている。僕の活躍を見せれないのが残念だが。
『てかさ、その試合赤司出るの?』
「…僕は出ないよ。IHでは僕が試合に出る事はないだろう。それに見てほしい試合は洛山の試合ではない」
『…は?』
「キセキの世代、話には聞いてるだろう。そのキセキの世代同士が戦う試合だ」
『…ふーん。じゃあ赤司の元チームメイトとやらが見れるわけだね』
は窓の外の景色を見た。多分、天才同士の戦いになる事は気付いている。そしてすぐにホテルに着いた。監督にはもう話していたため、一緒に食事をとる。
小太郎「ねーねー赤司!その子誰?」
『赤司と同じクラスのでっす!この度は勝手に赤司に連れられてきました!可愛そうなちゃんでっす!』
小太郎「あぁー、じゃあこの子が前玲央姉が言ってた子なんだぁー!俺葉山小太郎!よろしくな!!!」
『小太郎さん…あなたのその社交的な態度、尊敬します!!!そこのバカ王子にも見習わせてください!!!』
小太郎「うわ、玲央姉が言ってた通り、本当に赤司の事王子って言うんだ!すっげー!!!」
『…やっぱり小太郎さんもバスケ部だったようだ…このスルースキルは奈央のソレと一緒!!!』
奈央「んー?呼んだか、」
『うげっ…奈央様、笑顔が怖いッス…まるで般若のy嘘ですごめんなさいだからそのハリセンしまおうか!!話せばわkうぎゃぁぁぁぁ!!!!』
はあっという間にバスケ部に馴染んだ。