第6章 猫王子と1学期
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佐藤「!!!今日も居残り練一緒にやろうな!」
『え、別にいいけど…うるさい近い暑苦しい』
「ポチ、今日僕は湯豆腐が食べたい。練習が終わったら作ってくれ」
『はぁ?まあ約束だからいいけど…近い怖いうざい』
佐藤「うざいんやと。離れてやったらどうなん?」
「お前こそ暑苦しいらしいよ。離れろ」
何この2人。仲良いの?悪いの?ていうかあたし挟んで話すのやめてくんないかな。…なんて言えない!!!!だって赤司は機嫌悪いし!佐藤は何か怖いし!ちゃんまだ死にたくないし!!!!
『な、奈央様…』
奈央「…わかっとる。今回はなんも悪ない。…アンタらいい加減にせぇや!!!」
奈央はどこからか取り出したハリセンで2人の頭を思いっきりはたき、教室にはスパァン!という軽快な音が鳴り響く。
奈央「ストップ!あのがびびってんのやで!?この神経ズ太いが!喧嘩するのは止めへんよ。せやけどそれはがおらへんところでやりぃや!」
『奈央…アンタかっこいいよイケメンだよ!!!but途中けなされた気がしたのは気のせいだよね?気のせいであってほしい』
佐藤「…。また部活でな。ほな」
「ポチ、次の古典では寝るなよ」
『お、おう?』
意味が分からない。何だったの?だけどまぁ奈央の一括が効いたのは確かなことで、どうやらバーガーを奢らなければならないようです。
『ってあれ?何かあたしカモじゃね!?王子、あたしやカモじゃね!?』
「…」
『あれ?無視?最近皆のスルースキルがどんどん向上していくな…それに比例してあたしの心はズタボロに…』
「…」
『何?』
「」
『何回も呼ばなくても返事してるだろうが!!!その耳には穴は空いてないんかコラ!』
「…僕もこれからって呼ぶよ、ポチ」
『え、うん。いいけど…って早速ポチって呼んでるよね?ねぇナメてんの?バカにしてんの?』
「両方かな」
『くたばれ赤司ぃぃぃぃ!!!!』
赤司は可笑しそうにハハハと笑う。どうにも最近の赤司は本当に赤司っぽくなくて、調子が狂う。昔の赤司の方が良かったのになぁ。