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猫王子と犬平民

第5章 猫王子とテスト


放課後。


奈央「ほな、また明日な!!」

『おう!ばいばい奈央!あたしの夢見てねー!!』

奈央「夢でまでアンタのバカに付き合えへんわ!!!」

『んもう、奈央ちゃんってば照れちゃって!!!可愛い♡あ、ちょっと王子!どこ行くの!?』


がまだバカやっているうちに帰って今日の勉強の準備をしようと思っていたのに、呼び止められた。


「どこ?バカかお前。帰るんだよ。勉強するんだろ?」

『そうだけどさ!勉強するためのお菓子が無いよ!という事でコンビニ行こーぜっ!!!!』

「…僕はいらない。1人で行け」

『何言ってるんだよ!お菓子を選ぶことも勉強の醍醐味!ほら、レッツゴー!!!』


僕は本当にに振り回されてばかりかもしれない。

コンビニでは洛山生にじろじろ見られた。僕の名前は多分全生徒に知れ渡っているため、そのせいかもしれない。そして女子寮に初めて入った。ここでもじろじろ見られるが、は気にしてないようにずんずんと歩いて行く。


『たっだいまー!ふー、今日も疲れたよー。寂しかったかい?ジャスティス』


ジャスティスと呼んだのは、ハムスター。のやつ、ハムスターを飼ってるなんて…


「おい、寮はペット禁止だろ。いいのか」

『ジャスティスはペットじゃない、あたしの家族だ!!!ねー!!!ほら、お客さんだぞジャス。挨拶しなさい。ほい、王子』


はジャスティスを僕の掌に乗せた。ジャスは大人しく、毛づくろいをする姿はとても可愛いと思ってしまった。


『かーわいいでしょ~!あたしの癒しなんだぜ~!!!あ、ハムスターってネズミなんだけど、王子平気?猫だけど』

「僕は人間だ」

『あはは!正論!そんなに怒らないでよ~。ありゃ、餌全部食べてるよ…ジャス、おいで』

「…!」

『偉いでしょ。ちゃんと言う事聞いてくれるんだよ。ほらジャス、お前ちょっと最近食べ過ぎだ。運動しろ、運動を』


ジャスティスはゲージの中にある滑車を使って走り出した。


『赤司コーラとか飲める?』

「あまり飲まないが、飲めない事もない」

『おっけー!あ、ごめん。ちょっと手伝っておくれー』


の部屋はとても綺麗だった。そして意外な事に、女の子らしい部屋だった。
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