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猫王子と犬平民
第22章 猫王子と犬平民
猫と犬は相いれない。誰かが言ってた気がするけど、あたしはそうは思わない。
「、待って。寝癖ついてる」
『あ、本当だ』
猫王子は犬平民に恋をし、同じく犬平民は猫王子に恋をした。
「可愛いね、まるで子供みたいだ」
『う、うるさい!もう大学生だしいつまでも子供扱いすんな!』
猫王子の中で犬平民が犬平民じゃなくなり、
「クスッ…ほら、行くよ」
犬平民の中で猫王子が猫王子じゃなくなった。
『…ムカつく』
そんな事、誰が予想できただろうか。
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