• テキストサイズ

猫王子と犬平民

第18章 猫王子と音楽


side


翌日に持っているアルバムを全て赤司に貸そうと思っていたが、どうやら音楽の媒体機器がないらしい。そうやってロードワークの時間に聴こうと思っていたのか。


「ということで、買い物に付き合ってくれ」

『ちょっと待て、どういうわけか分からない』

「…どうして川柳っぽく言ったんだ」

『…てへっ♡』

「可愛いが今は殴っていいか」

『すんません』


そして数日後の土曜日。部活が終わったあと、怪我をしている今は居残り練習も出来ないため、荷物をまとめて寮に戻ろうとした。が、


「行くぞ」

『どこに』

「買い物」

『それ決定事項?』

「あぁ」


…どうやら何を言っても無駄みたいです。というかもうすぐ大きな大会あるって奈央が言ってたけど、こいつ練習大丈夫か?


「心配ないよ。この事も考えてメニューをこなしてきたからね」

『だから心読むのやめて』

「前にも言っただろう、が分かりやすいだけだ」


寮に戻りすぐに着替えて準備を済ませた。ご丁寧に赤司はずっと部屋の外で待っててくれていた。

以前よりいくらか動かしやすくなり痛みも引いた足を、リハビリも兼ねて必死に動かす。赤司は急がなくてもいいと言ってくれたけど。


そして、某有名な店に入った。
/ 348ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp