第15章 猫王子と修学旅行
『ぎゃははははっ!!!ちょ、あっ…赤司!!!これは!!!あははっ!!お腹…いたい!!!』
奈央「酷いで!!ふっ…赤司君もふはっ、真面目に撮っtふふっ、撮ってくれたのに!ふふっ」
田中「せやで!ぶはっ…ええやん、イケメンやん!ふひっ…赤司イケメンやん!」
真田「ええなぁコレ!ふはっ…俺これ待ち受けにしyふっ。しよかな」
『ちょ、皆笑い我慢してるのバレバレ!!てか漏れてる漏れてる!こういうのは豪快に笑ってあげないと、余計に赤司がみじめになるだけだぞ!ぶははっ!!』
「全員僕に殺されたいのか」
『だってこれは反則!!!!』
デジカメで写真を撮ったため、すぐにその場で確認した。そこに映っていたのは、笑顔のあたし、奈央、麗華ちゃん、田中、真田。そして
『腕組みして真顔とか!!ふはっ!まじ何様だよ王子~!』
明らかに写真慣れしてない赤司が、腕組みをしながら真顔、しかもなぜか若干大き目な石の上に乗って、身長を詐欺っていた。
さすがに身長ネタでからかうのは怖いため言わないが、これが一番ツボ!!!
麗華「かっこええ!!!ちゃん、これ赤司君と私のとこだけズームして頂戴!」
奈央「どんだけ自分勝手やねん!せやけどこれじゃあ赤司君だけ楽しそうや無いなぁ…どや?もう一回撮れへん?」
「…必要ないだろう」
真田「ええやん!せっかくの修学旅行やし、楽しそうにしてる写真が欲しいしな!な、頼む!」
「…分かった」
と、いう事で先生にもう一回頼み(強制)、再び写真を撮った。
「「「『ぶっ!あはははははっ!!!!』」」」」
「この赤司君はかわええ!!!」
「…」
次に撮った写真は、確かに赤司は微笑んでいた。しかし、もう何て言ったらいいか分からない。
『ぎゃははは!赤司笑いの神が舞い降りてる!!!傑作!!!』
「今すぐ消去しろポチ」
『絶対嫌だ!これ待ち受けにする!!!』
「「「ウチ/俺もほしい!」」」
赤司の口元は確かにニッと笑っている。笑っているが、タイミングが合わなかったみたいで、赤司の目は見事に半開きになっていた。
『赤司の半目!!!ふはっ!超レア!!!!』
「…もう写真なんて撮らない」
『まぁまぁ!そんな事言わずに!』
超楽しい!!!修学旅行万歳!!!!