第13章 猫王子と幼馴染
奈央「ちゃう、からかっただけや。本当は主役のがおらへんと悔しいけどおもんないやん?だから誘おう思ててんけどな」
『悔しいけどって何』
奈央「今日新城君泊まる言うたやん、おもろい事に。せやから誘えんかってん。堪忍な」
『面白いって何』
奈央「赤司君も誘うたんやけど、が来ないなら僕も行かないって駄々こねたんやで?憎たらしい程に愛されてるんやなぁ」
『憎たらしいって何!!キミさぁ、あたしの悪口挟まないと会話出来ないわけ!?』
奈央「悪口やない、愛ゆえにや」
『だからその言葉で何もかも片付けようと思うなよ黄瀬ry』
奈央「わーわーわー!!!!すまん!!ほら、この芋ちゃんやるわ!な?」
黄瀬涼太の事を口にすると奈央は顔を真っ赤にさせてポテトを口に突っ込んできた。美味しいけどジュースくれ。
春「参加したいんだろ、」
『へ?』
春「お前の考えてる事なんざすぐ分かるっつーの。合流しようぜ!あ、俺ももちろん混ぜてくれよ!」
『春?』
男子生徒「ええんか!?やっぱおらんと盛り上がらんねん!」
女子生徒「新庄君、ええ人やなぁ!それにイケメンやし!私らとも仲良くしようや!」
春「もちろん!の友達は俺も友達だしな!つーか京都弁とか新鮮でやべー!ほら、も!」
『…ばーか。春のくせにかっこつけてんじゃねーっつーの』
春「俺実際かっこいいし?勝手にかっこついちゃったんじゃねーの?」
『奈央ー、注文していい?』
春「ちょ!無視はやめて!無駄にかっこつけてる時に無視はやめて!」
春は思ったより早くこのクラスに溶け込んだ。もともと楽観的な性格だし、人見知りもしない。
春はあたしの気持ちをよく分かってる。大勢で騒いだりする事が大好きだって事は、言わなくても春はとっくに知ってるんだろうな。
ありがとう、春。