第11章 猫王子と文化祭
赤司side
他のクラスの店で昼食を食べ終わり、次どこに行くかと話し合っている時、校内放送が鳴った。
―「えー、1年1組バレー部!!!!今どこで何してるんですかぁぁぁ?30秒以内に体育館に来なさい!!!」
『!!!!!』
は放送を聞いた瞬間青白い顔で立ち上がった。そしてわたわたと時計を確認している。
「どうしたんですか?さっきのは何の放送だったんですか」
『やややややややばいやばいやばいやばいやばい…殺されるまじ殺される…バレー部の担当忘れてた…どどどどどうしよう赤司…』
「落ち着け。とりあえず30秒以内に体育館に行けば問題ないんじゃないか」
『そそそそそうだねうんそうだよね!!!!という訳で逝って来ます!奈央ごめん!皆も楽しんでね!!!』
は字のごとく風のように走って行った。この教室から体育館は、常人なら2分はかかるが。
「…心配ッスか?赤司っち」
「…は?」
「さん、間に合えばいいんですけどね」
「でも怒られてるとこも見てぇよな!」
「…よく分かってるじゃないか。行くぞ」
僕が大輝たちの事が分かるように、大輝たちにも僕の事は分かるのかもしれない。随分長く一緒にバスケをしてきたから。
そしてバレー部が活動している体育館に着くと、必死に土下座をしてるを見つけた。
「ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!!見ろよのヤツ土下座してるぜ!!写メ撮っとこうぜ、テツ!」
「甘いですね青峰君。僕はもう連写済みです」
「黒子っちって本当にたまに凄いよね」
『はっ!!!お前ら何でここにいるんだよ!!!そのスマフォぶっ壊すぞ!』
先輩「説教中によそ見とは、いい度胸してるやん。」
『すんません!!本当にすんません!』
それから約10分、ひたすら説教は続いていた。それは見世物となり、周囲からは何故か好評だった。