第11章 猫王子と文化祭
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『はぁ!?あたし達も一緒にぃぃぃ!?』
奈央「ほんまお願い!!2人とか何話していいか分からへんし、ウチだけじゃ黄瀬君をファンの人から守られへんねん!」
『守るって…まぁそうかもしれないけど…』
奈央「せやろ!?頼むわほんまに!後でバーガー奢るから!な!?」
『…まぁいいよ。奈央のためだもんね。じゃあ王子たちにも言わなきゃ』
奈央「おおきに!赤司君達にはもう言ってあるで」
『はやっ!』
自分の担当クールが終わり自由時間に入る時、奈央に頼まれた。制服に着替えると、赤司達と合流した。
『はいはいお待たせー』
「お疲れッス!あ、2人の制服初めて見たッス!可愛いッスね!!」
奈央「あ、あああああありがとう…」
『…奈央』
そこま照れなくても、と言おうとしてやめた。だって凄い幸せそうな顔してたからね。
『それにしてもやっぱ青峰と黄瀬涼太、背たっけぇなー!!羨ましい!!比べて王子と黒子は…ぷぷp』
「「殺すぞ(しますよ)」」
『すんまっせんしたぁぁぁぁぁ!!!』
「ぶははははっ!!!!バカだな!この2人に身長の事言うなんて、命知らずにも程があるぜ!」
『早く言えよアホ峰!!!さっきので10年は寿命縮まったじゃねーか!お詫びに何か奢れ!!』
「俺のせいかよ!つーか俺金ねぇし。黄瀬に奢らせようぜ」
『お、良いなそれ!つーわけで黄瀬涼太。奢れ』
「何で俺っスか!?つーか何で俺だけフルネームなんすかっちぃぃぃ!」
『煩い語尾ムカつく黄瀬涼太のクセに』
「とにかくここでは他の生徒の迷惑になる。場所を変えるぞ」
『イエッサー赤司総隊長殿!!!』
「俺は無視ッスか!?」
黄瀬涼太がキャンキャン鳴いてたけど、それを奈央が慰めていた。奈央は幸せそうだったけど。
そして本当に黄瀬涼太に奢ってもらい、少し早目の昼食を取った。どうやら黄瀬涼太は本物のモデルだったらしく、ムカつく事にお金持ちだった死ね。