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猫王子と犬平民

第2章 猫王子と出会う


「思ってもいない事を言えと?それならさんは死ぬ気も無いのに死にたいと言えるか?」

『そんな考えだから友達の1人も出来ないんじゃない?あー可愛そう』

「友達に依存して堕落していく方がよっぽど可愛そうだがな」

『…君の人間関係像が目に浮かぶよ。つまらない人生だったんだね』


真太郎達の何を知ってるというんだ。それにアイツラは友達というより、仲間だ。それなのにアイツラを軽く言った事が気に入らなくて、昨日の女子と同じように転倒させた。


「僕に友達は必要ない。これ以上何を言っても君の脳内お花畑での思考では分からないだろう」

『ぐっ…誰の何が何だって!?もっぺん言ってみろコラァ!』

「君の、脳内が、お花畑」

『よーし表に出ろ!その喧嘩買ってやるよ!』

「誰も喧嘩なんて売っちゃいない。それに君は女子だろう、言葉づかいには気を付けろ」

『誰のせいだと思ってるんだァァァ!』


さんは倒れていた体を起こし、僕に掴みかかるがかわしてみせた。


『…奈央はアンタの事を魔王様だと言った』

奈央「えぇ!?ウチじゃないで!?ウチは雑誌に載ってた情報を伝えただけやで!?」

『あたしはそれは違うって思った。今アンタに似合う役職が思いついたよ、赤司』


役職って…思っていたよりバカかもしれない、この女は。


『アンタは王子様だ!プリンスだ!』

全員「…は?」

奈央「…アンタそれ褒めてへん?」

『褒めてない!王子様っていうのは与えられた権力を楽しんで使い、気に入らない事があったら実力行使…ほら、赤司にぴったり!』

奈央「まぁアンタの王子様認識がそれなら文句は言わへんよ。ウチらにとっては褒め言葉になるし…」


…さすがにバカだけでは済まされないくらいのバカだった、この女は。


「僕が王子でいいんだね?」

『いいよーだ!王子様は女の子にキャーキャー言われるだけの存在しかないんだから!全ての権限は王様にあるのさっ!』


さんの…いや、の頭を持ち頭を垂れさせた。


『ちょ、何すんのさ!?』

「僕が王子ならは平民だろう?ほら、ひれ伏せ」

『…しまったぁぁぁぁぁ!!!!!』


バカな女、。だがおかげで僕は学園生活を暇する事無く過ごせるのかもしれないな。
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