第5章 すれ違う思い
その後、十二分に休息をとった私は徹と共に帰宅した。
来週には徹達3年生にとって最後の大会が始まる。
私は応援することしか出来ないけど、誰よりも大きな声で応援しようと思う。
夏休みが終われば文化祭、文化祭が終われば受験……。
中学生活もこうやって考えれば、あっという間なのだ。
それでも、頭の中で想像する色々なことにはいつも隣に徹が居てくれる。
今日みたいに不安になる事はこれからもたくさんあるだろうけど、その時はまた二人で乗り越えていけばいい。
私たちはとても弱くて脆い存在だけど、二人でいれば何でも乗り越えられる。
そう確信している。
私たちは永遠に一緒に居られる。
なんとなくだけれど、これは運命なんだと、そう思う。