第3章 *the second world
「おわったぁ…」
「やっばいなー、生番」
「緊張したわー」
私の一言に続いてメンバーが息を吐く。
「わっ…もう10時回ってるよ!」
「おわってからも結構捕まっちゃったしねぇ」
出演者やスタッフの方々に捕まっていたのだ。
…え?10時?
「っうそ!もうそんな時間!?」
「うわっ…びっくりしたぁ、いきなりどしたの凛」
「今日帰りは私、歩いて行くね!」
「え、まじで?」
そそくさと帰る準備を済ませる。
「ごめん、人を待たせてるから先行くね!それじゃ、2人ともお疲れさま!」
「あっ、ちょっ」
「なんだ、男か?」
バタバタと転がるように部屋を出た私には、2人の声はもう聞こえていなかった。