第3章 〈其の手を〉
「此所にいるのは幼女趣味の男だけだ。
だから安心しろ」
「いや一寸待って中也さん。
幼女趣味とか絶対!絶ッ対に危ない人ですよね。
そんなの云われたら余計安心出来ないんですけど…」
ぐちぐち文句を云っていると首領さんが居るという部屋の前に到着。
あれ、私遠回しに行きたくないって云いませんでしたっけ。
なんで到着してるんだ。
「嫌です行きたくないですさようなら」
くるりと後ろを向いて立ち去ろうとするが、矢張り目の前には2人が居る。速すぎやしないか?
「一度此所に来たら口封じしないと帰らせたらいけないんだ。
…私達に拷問されるか、首領に会って此の組織に入るか。
選択肢は其の2つだけ。
さァ、何方がいい?」