第5章 執着の時間
始祖神「…そうか。
お前はもう、自ら道を決めたんだな?」
ケイト「ああ!(微笑&頷く)
だから、始祖神様…
もう、そんなに私たち子孫のことを心配しないでいい。
のびのびと自由を求めて
心から笑顔で、幸せになって欲しいんだ^^」
始祖神「…(微笑)
お前の気持ち、よく解った」
そう目を伏せながら笑い、両掌を胸の前で合わせた。
始祖神「ありがとう。
これで心おきなく
あの神器の秘密を、お前に話せる」
ケイト「神器?
ロストレジェンドのことか?」
始祖神「頷く)ああ。
だが
その前に、力を託そう…」
そう言いながら、白い光が両掌に集中させていく。
それをケイトへ向けて放ち
ケイトの中の神の力が入れ替わった。
始祖神「私にできることは、ここまでだ。
笑って見守っているぞ(微笑&なでなで」頭を撫でる
ケイト「^^//
…ありがとう(微笑」
嬉しそうに笑う中
一つの秘密が打ち明けられた。
ケイト「!!!」
それに言葉を失う中、外では…
ちょうどその頃
月明かりがケイトの部屋を照らす中、その傍に立っていた。
ケイトの携帯を返しに、殺せんせーが…
殺せんせー(…
あぐり…
最後に笑ったのは、きっと…
もう、心配ないと思ってのことでしょうか?
ケイトさんを通じて、あなたを見た時
色んな気持ちが、胸の中をよぎりました。
しかし…
それごとひっくるめて、言うのでしょうねえ。
あなたのことだから…大好きだと。
私も……
あなたの、ことが………)
そう月を見つめながら、想いを馳せ
書いた絵を写真として撮って
それを自らの携帯にLineでケイトが送ってくれた、あぐりの写真を見る。
その視界が、ふとぼやけた。
殺せんせー(私は、なれているでしょうか…
あなたのなりたかった、理想の教師に……)
そんな中、涙が一筋
頬を伝って、写真に落ちていった。
殺せんせー(たとえなれてなかったとしても…
あなたなら、きっとこう言うのでしょうね。
『あなたらしい^^』と、満面の笑みで…
それごと大好きだと言うかのような、明るくて眩しい笑顔を…
あなたとよく似た生徒が、一学期の始まり頃に入ってきました。
とても無邪気で、涙を流す心優しい子が)