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非日常パラダイス・第二部【暗殺教室】

第5章 執着の時間




始祖神「これが、理由だ」

ケイト「…何で、闇があると

それを認識すると、気分が悪くなる?」


始祖神「…反した行為だからだ」
ケイト「!?」

始祖神「魂は元来、純粋な状態で生まれてくる。

子供や赤ん坊のそれが、本来こちらの霊界においては普通だ。


だが、この世に長くいればいるほど
穢れが染みつきそうにもなる。


魂の中でも同じ位の高さの者なら解り合えるが

どうあっても合わない、その者にとって
位の高かったり低かったりする人たちがいる。


その合わない者同士で、喧嘩や争いをすることが多い。

怒りや憎しみや恨み、許せないという心…
それが邪念となって、闇となって巣食うことになってしまう。


人の体として宿している心の中に

また、その体に霊界から生まれ変わった際に宿った魂の中にもな。


お前は、とりわけ純粋だ」

ケイト「え?」


始祖神「人々の中でも、類を見ないレベルにな。


嘘をつけない、真っ直ぐに向き合う、
どんな目に遭わされてもなお、相手を思いやろうとする…

そういう奴は位も高く、霊感を有することが多い。


されたらいやだからと、必死になって頑張って動こうとする。

それこそが、人として大事なものだと思っているな?


それが、一番の答えだ。

だが、それを実践できる奴はどれだけいる?


目の前であったとしても、あげていけばキリがない。

とりとめのない状況でもなお、助けようとする。


自らのみを犠牲にしようともだ。

だが、それは時として
逆に、自身を知らぬものまで傷付けることとなってしまう」

ケイト「…ああ、よく解ってる」


始祖神「…

それでも、やめないんだろ?」
ケイト「うん」

始祖神「自身を護るのは、後でか?」
ケイト「うん。

でも、できる限り頑張るって決めた」


始祖神「…だからこそだろうな。

邪念とは相容れない道だからこそ、なおさらに」

ケイト「なるほど。
だから余計に闇だかなんだか、渦巻くものまで見えたってことか…

疑問が解決した、ありがとう」


始祖神「ここからが本題だ。

お前の命に係わる、大事なもののな(真剣」

ケイト「ごく)……」

真剣な表情と共に語られる言葉につばを飲み込むが


その直後に、始祖神へ返ってきた返事は

普通の人からすれば、絶対にしないようなものだった。

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