第5章 執着の時間
寺坂「これ、対先生の布の服だろ?
ご丁寧に完全防御かよ。
おかげで俺等がタコに代わって落とさなきゃなんねーだろが!」
狙撃手の後ろからまわって蹴り飛ばし
下に落とすと、同じく布で簀巻きにしてしまう。
杉野「寺坂ー!木の上のライト頼むー!」
寺坂「おぅ!(微笑」
そうして、圧力光線を放つライトが次々に消えていく中…
上の方で狙っている狙撃手もまた
狙撃手「くっ!ガキ共が!!返り討ちに」
岡野が両足で首を挟む
シロ「!!」
イトナ「お前ら、何で…」
速水「カン違いしないでよね。
シロの奴にムカついてただけなんだから。
殺せんせーが行かなけりゃ、私達だって放っといてたし」
岡島「速水が「カン違いしないでよね」って言ったぞ//」
竹林「生ツンデレは良いものだね」メガネあげる
速水「…;(汗」
これはツッコまなくていいの?;
カルマ「こっち見てていいの~?シロ(微笑」
その直後、ガコンという音がする
カルマ「撃つのやめたら
ネットなんて根本から外されちゃうよ?」
ちょうど殺せんせーがネットをトラックから根こそぎはずしていた。
殺せんせー「皆さん!よく来てくれました!」
磯貝「ネットが触手溶かしてる!」
前原「すぐ出してやるからな!」
そうイトナを救おうとする中
殺せんせー「去りなさい、シロさん。
イトナ君はこちらで引き取ります。
あなたはいつも周到な計画を練りますが
生徒達を巻きこめば、その計画は台無しになる。
当たり前の事に早く気付いた方がいい」
シロ「ふうっ……
モンスターに小蝿たちが群がるクラスか。
大層うざったいね…
だが確かに
私の計画には根本的な見直しが必要なのは認めよう」
渚「…」
シロ「くれてやるよ、そんな子は。
どのみち2~3日の余命。皆で仲良く過ごすんだね」
そうして、シロたちはトラックで去っていった。
E組はネットの中にいるイトナを助け出し
横になったままのイトナを見つめていた。
その時、イトナは思っていた。
イトナ(勉強も誠実もまやかしだ。
結局、圧倒的な力を持っているかどうかだけだ…
あいつ(ケイト)は…持っているんだろうか……
圧倒的な、力を)
笑顔で左手を差し伸ばしてくる幼い姿が脳裏に浮かぶ中
イトナは、その目を閉じた。